目次
1. パセリが彩る食卓
2. パセリの隠れた栄養素
・鉄
・ビタミンACE
・ビタミンK
・カリウム
・アピオール
3. 生パセリと乾燥パセリ、何が違う?
・生パセリ
・乾燥パセリ
4. パセリと一緒に!絶品料理のアイデア
5. おうちで簡単!乾燥パセリの作り方
6. まとめ
□ パセリが彩る食卓
パセリはその鮮やかな緑色が料理に自然な華やかさを与え、食卓を一層魅力的に彩ります。
特に、赤やオレンジ、黄色といった暖色系の食材と組み合わせることで、色のコントラストが引き立ち、視覚的にバランスの取れた美しい仕上がりになります。
また、パセリの緑は落ち着きと爽やかさを感じさせ、白い料理や淡い色合いの料理と相性が良く、シンプルながらも清潔感のある印象を与えてくれます。
このように、パセリは色の相性を活かして料理の魅力を引き出し、目でも楽しませてくれる存在です。
□ パセリの隠れた栄養素
◾️鉄
鉄は赤血球を作るために必要なミネラルで、全身に酸素を運ぶ重要な役割を持っています。
体内には3~4gの鉄があり、そのうち約70~75%は赤血球や筋肉に含まれるタンパク質、ヘモグロビンやミオグロビンに使われます。
この鉄は酸素を体中に届ける大切な働きをしています。残りの鉄は貯蔵され、必要なときに使われる仕組みになっています。鉄が足りなくなると貧血を引き起こすことがあります。
鉄が不足すると、脳にも十分に酸素が届かず、思考力や学習能力、記憶力が低下することがあります。適切な鉄の摂取は、運動や学習のパフォーマンス向上にもつながると期待されています。
◾️ビタミンACE
ビタミンACE(A、C、E)は抗酸化作用があり、体を守り修復を助ける栄養素です。
・ビタミンAは目や皮膚の健康を保ち、免疫力を強化します。
動物性食品からレチノールとして、また緑黄色野菜のβ-カロテンから体内でビタミンAに変換されます。
・ビタミンCはコラーゲンの合成に必要で、免疫力を高め、心疾患予防にも効果があります。
加熱に弱いので、調理は短時間で行うのがポイントです。
・ビタミンEは老化防止や抗酸化作用があり、不足すると神経障害が起こることもあります。
油と一緒に摂ると効率的に吸収されます。
ビタミンACEは、体調を崩しやすい季節の変わり目に積極的に摂ると効果的です。
◾️ビタミンK
ビタミンKは血液を固める働きがあり、緑葉野菜や海藻類、緑茶、植物油などに含まれるビタミンK1と、腸内細菌によって体内で作られるビタミンK2があります。
ビタミンKは骨のカルシウムの沈着を助け、骨からカルシウムが流れ出るのを防ぎます。
また、コラーゲンの生成を促進し、骨質を改善するため、骨粗しょう症の治療にも使われています。
加齢やダイエット、女性ホルモンの低下で骨密度は減少し、進行すると骨粗しょう症になります。
特に女性に多いこの病気は、要介護の原因にもなります。
若いうちからカルシウムの吸収を助けるビタミンKとビタミンDを一緒に摂ることで、骨密度を維持し、健康な骨を保つことが大切です。
◾️カリウム
カリウムは塩分(ナトリウム)を尿と一緒に排出する働きがあり、血圧を下げる効果が期待できる栄養素です。
野菜や果物に豊富に含まれており、体内では作ることができないため、食べ物から摂取することが大切です。
カリウムが不足すると、筋力が落ちたり、疲れやすくなったり、筋肉痛や動悸、食欲不振などの症状が出ることがあります。また、カリウム不足は夏バテの原因の一つとも言われています。
◾️アピオール
アピオールは、特有の香りの元となる成分で、さまざまな健康効果もあります。
消化を助け、腸のガスを減らす働きがあり、さらに抗菌作用があるため、体内のバクテリアのバランスを整えるのに役立ちます。
胃液の分泌を促進して食欲を増進させ、消化をサポートします。また、口臭を予防し、殺菌効果もあります。
□ 生パセリと乾燥パセリ、何が違う?
◾️ 生パセリ
・水分量
生パセリは水分を多く含み、100gあたりのエネルギー量は34kcalと控えめです。
・保存方法
生パセリは水分を保つように保存することで、フレッシュな状態をキープできます。
・使用方法
フレッシュな香りや見た目を活かして、料理の彩りやトッピングに最適です。
◾️ 乾燥パセリ
・水分量
乾燥パセリは水分がほとんどないため、栄養が凝縮され、100gあたりのエネルギー量は341kcalになります。
・保存方法
湿気を避け、乾燥した場所で保存する必要があります。
・栄養価
水分を抜いた分、栄養素が濃縮されており、少量でも効率よく栄養を摂取できます。
・使用方法
スープやパスタ、サラダに振りかけるなど、日常の料理に手軽に取り入れて栄養補給が可能です。
□ パセリと一緒に!絶品料理のアイデア
パセリはその鮮やかな緑色と香りで、料理に彩りと風味を加えるだけでなく、栄養価も高い万能な食材です。
パセリを活かす方法は多岐にわたり、どんな料理にも気軽に取り入れることができます。
まず、ソースやスープに加えると、パセリのフレッシュな香りと味がアクセントとなり、料理全体を引き立てます。特に、クリーム系のソースやトマトベースのスープにパセリを加えると、その香りが料理をさっぱりとさせ、口当たりを軽やかにしてくれます。
肉料理にもパセリは相性抜群です。ローストビーフやグリルチキンの上に刻んだパセリを振りかけることで、色鮮やかに仕上がり、味わいに深みを与えます。
また、パセリを使ったガーリックバターソースを肉料理に絡めると、豊かな風味が広がり、食欲をそそります。
さらに、サラダにパセリを加えると、食材の新鮮さと調和し、爽やかな味わいをプラスします。
生のパセリをそのまま使うことで、シャキシャキとした食感を楽しむことができ、ドレッシングとも相性が良いため、サラダを一層引き立てます。
このように、パセリはソース、スープ、肉料理、サラダなど、さまざまな料理に使える便利な食材で、風味を豊かにし、見た目にも美しい仕上がりを提供します。料理の幅を広げるためにも、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
パセリを使った料理を豊富にご紹介する一冊がございます。
パセリの魅力を存分に楽しみたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
□ おうちで簡単!乾燥パセリの作り方
❶ パセリの葉を水でしっかり揉み洗いします。
❷ 水を切った後、キッチンペーパーでさらに水気を拭き取ります。
❸ 葉の部分だけを包丁、キッチンバサミ、または手で切り取ります。
新しいキッチンペーパーで包み、もう一度丁寧に水気を拭き取ります。
❹ 電子レンジに新しいキッチンペーパーを敷き、パセリを重ならないように広げて600Wで4分加熱します。
※庫内を掃除してから使用しましょう!
❺ 4分経ってもパリパリになっていないものがあれば位置を調整し、乾燥したものは取り出して、30秒〜1分ずつ追加で加熱しながら様子を見てください。
❻ パセリを新しいキッチンペーパーやビニール袋に移し、包み込むように軽く揉んで粉々にします。
好みの大きさに仕上がったら完成です。※揉みすぎないよう注意してください!
❼ 瓶などに入れて、必ず冷凍庫で保存しましょう!保存袋でも大丈夫です!
こちらは私が愛用しているスパイスボトルです。乾燥パセリ作りに挑戦する際には、ぜひお試しください!
□ まとめ
パセリは料理に彩りを加えるだけでなく、豊富な栄養素を提供します。
鉄やビタミンACE、ビタミンK、カリウム、アピオールなど、さまざまな健康効果が期待でき、特に骨や血圧の健康をサポートします。
生パセリと乾燥パセリでは保存方法や栄養価に違いがありますが、どちらも手軽に料理に取り入れることができます。乾燥パセリは自宅で簡単に作れ、保存も冷凍庫で長期間可能です。
パセリを使った絶品料理のアイデアと合わせて、日々の食事に取り入れることで、彩り豊かで栄養満点な食卓を楽しんでください。
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